中央大学国際情報学部 学部長・教授の平野晋が令和6年度「情報通信月間」総務大臣表彰を受賞

　中央大学国際情報学部の平野晋教授（現国際情報学部長）が令和6年度「情報通信月間」総務大臣表彰を受賞しました。本表彰は、電波利用や情報通信の発展に貢献した個人や団体に対して総務省が行うものです。平野教授は、内閣府の「人間中心のAI社会原則会議^※１」の構成員や総務省の「AIネットワーク社会推進会議^※２」の副議長、「AIガバナンス検討会^※３」の座長を務め、国内外のAI関連のガイドラインの策定^※４に大きく貢献しました。本表彰では特に「AIガバナンス検討会」座長としての活動と「AI事業者ガイドライン」の取りまとめが評価されました。表彰式は6月3日（月）に帝国ホテルで行われ、松本剛明総務大臣から表彰状を授与されました。

^※１人間中心のAI社会原則会議（https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ningen/ningen.html）
^※２AIネットワーク社会推進会議（https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/index.html）
^※３AIガバナンス検討会（https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/index.html）
^※４日本政府によるAIのルール作り
　　　・AI開発ガイドライン、AI利活用ガイドライン（https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/ai-network.html）
　　　・AI事業者ガイドライン（https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu20_02000001_00010.html）
　　OECD（経済協力開発機構）の「OECD AI原則」の策定
　　　・OECD AI原則（https://www.oecd.org/tokyo/newsroom/forty-two-countries-adopt-new-oecd-principles-on-artificial-intelligence-japanese-version.htm）

　平野晋教授は、AIガバナンス検討会の座長として専門的な知見を提供するだけでなく、AI事業者ガイドラインの策定に向けた取りまとめにも尽力しました。これにより、日本における安全・安心で信頼性のあるAIの社会実装の推進に多大な貢献をしました。

※詳細は下記総務省HPよりご覧ください
　令和6年度「電波の日・情報通信月間」における表彰
（https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin10_02000075.html）

　この度、「AIガバナンス検討会」の座長として「AI事業者ガイドライン」の取りまとめに微力ながら尽力させていただき、その活動をご評価の上、表彰いただけたことはとても名誉なことであり、嬉しく思います。
　思えば、AIガバナンスの在り方については、平成28年2月から総務省「AIネットワーク化検討会議」の座長代理として、同年10月からはこれを継承した「AIネットワーク社会推進会議」における「開発原則分科会」および「環境整備分科会」の分科会長として、検討させていただきました。その間、AIの開発及び利活用に関する原則/ガイドラインの取りまとめと、年度ごとの「報告書」の取りまとめにも参画させていただきました。
　そして今般、取りまとめられた「AI事業者ガイドライン」については、情報通信とネットワーク化を通じて利活用が広がるAIの安全と安心を向上させて、人々の生活を豊かにしていくためにも、関係者がこれを参照してAIの実装を進めていただくことを期待しております。

　1984年に中央大学法学部法律学科を卒業し、1990年にコーネル大学大学院（法科）で法学修士号を取得。翌年からニューヨーク州弁護士として勤務し、その後㈱NTTドコモで法務室・室長などを経て、2004年に中央大学総合政策学部の教授に就任。2007年には同大学で博士号（総合政策）を取得。2018年には「国際情報学部」開設準備室の室長となり、翌年から同学部の教授および学部長を務める。
　専門：製造物責任法、不法行為法、アメリカ法、研究テーマ：AI/ロボット法