商学部

メキシコの伝統音楽であるマリアッチのミニコンサートを開催しました

メキシコの伝統音楽マリアッチのプロ楽団『マリアッチ・ロス・カンペロス』と、学生楽団『マリアッチ・デ・ウクラトラン』が来日し、2024年5月15日(水)昼休みに、ミニコンサートを開催しました。

内容

前半に実施したワークショップでは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で民族音楽学の授業を担当されているスティーブ・ロサ氏にメキシコの民族音楽マリアッチが形成されてきたプロセスについて講義をしていただきました。
ロサ氏の解説に続き、グラミー賞を2度も受賞しているトッププロバンド「ロス・カンペロス」とUCLAの学生バンド「ウクラトラン」の皆さんから、マリアッチの様々な楽曲の一部を演奏していただきました。
聴衆から質問やリクエストを受けたり、マリアッチに欠かせない観客の囃子声「グリート」を実践したりして、終始、参加者たちとの交流が活発に行われました。
ワークショップの最後にはアニメ『リメンバー・ミー』の主題歌のサプライズ演奏があり、教室からは大きな歓声と割れんばかりの拍手が巻き起こりました。

昼休みにはロス・カンペロスとウクラトランによるミニライブがペデ下中央ステージで行われました。約50分のコンサートの中で、『ベサメムーチョ』などのスタンダードナンバーを含む計10曲の楽曲が演奏され、ラストには今回の日本公演用に書き下ろしたという、童謡『さくらさくら』のマリアッチアレンジバージョンをご披露いただきました。
目算で100名を優に超える観客からはグリート(囃子声)や大歓声が巻き起こり、ほぼノンストップのコンサートは大盛況の内に幕を閉じました。
コンサート後にはメンバーらとの写真撮影会がありましたが、楽団の皆さんは、途切れることのない観客ひとりひとりに丁寧に対応いただきました。

ミニコンサートの様子|商学部公式YouTubeアカウント

教員コメント

高松 英樹 商学部教授 [担当科目:スペイン語/言語学]


マリアッチはメキシコ固有の文化とヨーロッパの文化が混ざり合って出来上がった芸術です。異なるものが寄り集まり、調和することで、オリジナルを凌駕することがどれだけ価値あることかということを今回改めて実感しました。文化の集大成たることばをひとつでも多く学び、各人の中にいろいろなマリアッチが生まれることを願ってやみません。
ところで、なぜ、このような素晴らしいグループが本学に来てくれたかというと、私の恩師である柳沼孝一郎氏(現神田外語大学理事)がロサ氏と旧知の仲であるというご縁から、ロサ氏が楽団メンバーに声をかけてくれ、本学まで足を運んでくれたという経緯です。本学での公演を皮切りに、1週間ほどの滞在で、都内のいくつかの大学でワークショップやコンサートを開催することになっています。
本学でのイベントの前日にメキシコから到着したばかりのメンバーたちでしたが、疲れを一切感じさせない、終始全力投球の演奏をしていただきましたことに感謝しています。
本イベントの広報のために学内外を飛び回ってくださった経済学部の坂本宏先生、当日のメンバーの接遇に始まり、学内案内に奔走して下さった商学部の舟木律子先生と山浦アンヘラ先生、そして、会場の予約や音響器具の調達などの面倒な仕事を、通常業務の他に、快く引き受けて下さった商学部事務室の小泉さん、神田さん、矢島さん、鈴木さん、皆さんのご協力無くして、今回のイベントの成功はありませんでした。心より感謝申し上げます。

関連リンク

商学部グローバル科目(中央大学公式Webサイト)

 ▷ https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/foreign_language/