商学部

「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田寄付講座)」に、FC琉球の川崎龍吾氏が登壇しました

商学部『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、6月27日(木)、FC琉球の執行役員マーケティング部長の川崎龍吾氏が登壇しました。


Jリーグビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 6月27日の授業では、沖縄発・日本一うむさん(面白い・強い)なクラブのマーケティング実務というテーマで、ご講演いただいた。
 最初に、2024年にクラブの経営体制が変更されたことが説明された。具体的には面白法人カヤックが筆頭株主なったとのことで、まずは同法人について概説された。社長に就任したばかりの柳澤社長から課されたミッションは、平均入場者数を3,000人超とする、ということであった。これは、昨年比で120%に入場者数を伸ばさなければならない数字であった。状況的には、直近1年でのクラブへの関心低下はJリーグ平均を大きく上回る水準であり、その理由は「試合内容・結果」が最多でJ3降格が大きく影響しているという、良好とは言えなかった。
 そのような中、家族連れの集客強化を軸に実施した第一の施策は、夢パスプロジェクトというものであり、沖縄県内の小学生を全試合無料でスタジアム観戦に招待し、身近にプロスポーツを観ることができる環境を提供する企画であった。子供が親を連れてくる仕掛けの為に、スタジアムにミニ動物園を開園したり、試合前に「選手とピッチで公園遊び」を実施するなど子ども向けの企画を徹底したりした。また、カヤックとの協働により、話題化を狙う、うむさん企画を連発する施策にも力を入れた。例えば、YBCルヴァンカップなどでJ1のクラブと対戦する際に、相手のJ1クラブの知名度や人気を最大限に活かした、面白いポスターなどを多数作成し、話題を集めることができたとのことであった。その結果、5月22日のYBCルヴァンカップ3回戦 C大阪戦では、7,034人が来場し、クラブにとって「平日試合の最多動員」と「歴代最高の入場料収入」を記録することができたとのことであった。これらの施策の結果、2024年シーズンの平均入場者数はJ3の中でも好調に推移しており、3,000人という目標の達成可能性は高いとのことであった。
 また、柳澤社長からは、もう一つ、マスコットのジンベーニョを軸にしてJ3で物販収入No.1になりましょうというミッションも課されており、そのコンプリートのために取り組んでいる諸施策についてもご説明いただいた。

関連リンク

中央大学商学部「プログラム科目」(中央大学公式Webサイト)

 ▷「スポーツ・ビジネス・プログラム」Webページ
 https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_01/