経済学部

経済学部「国際公共政策」にて、エンヴィックスの青木健次様と奥田咲子様をお招きしての特別講義が行われました

2024年6月3日(月)経済学部の講義「国際公共政策」において、エンヴィックス有限会社の青木健次様と奥田咲子様にお越しいただき特別講義が行なわれました。同社は世界の環境コンプライアンスをサポートし、経営戦略/市場戦略の立案に役立つ、価値ある情報(インテリジェンス)を提供する独立系のコンサルティング企業です(※1)

青木様の講義では、RoHS、PFAS、WEEEなど、様々な分野で行われている世界の環境規制の状況について話されました。

これまでは企業の社会的な責任のために行われていた環境問題への取り組みは、近年はカーボンクレジットをはじめとする環境ビジネスとして成立しつつあり、今後成長性の高い市場だと強調していました。また難分解性の化合物であるPFASは、EUやアメリカでの厳しい規制が進む中で、日本の規制は10,000種類以上あると言われているうちの3種類に留まっており、企業の注目が集まっている問題だと指摘していました。

世界の環境規制が、国ごとに異なり、複雑化している中で、青木様が所属する調査コンサルティング部は、日本の企業が海外に進出する際に、膨大かつ複雑であるが故に障壁となる環境規制に関する情報をリサーチ、コンサルティングする業務を行っています。

また、2021年に本学総合政策学部を卒業したOGである奥田様は、学生生活や就職活動について、実体験を交えながら講演されていました。冒頭では実際のエンヴィックスでの仕事内容も知ることができ、就職活動を控えている私たちにとって、とても有意義な時間になりました。その中で、自己分析、企業分析をすることの大切さや譲れないこと、妥協できることのリストアップをすることで自分が納得しやすい就職活動を行うことができるとお話しされていました。

講義後の質疑応答では「なぜEUは環境規制を主導し、日本は後手に回っているのか」や「アジアでWEEE法令が制定される中で日本はどのような貢献をしているのか」といった国際公共政策の本質を突く学生からの質問も出てくるなど、講義終了まで参加学生との活発な議論が行われました。

(佐々木創ゼミ 石井涼音・岡島健太・山下華帆)