文学部

西洋史学専攻教授 杉崎泰一郎著『「聖性」から読み解く西欧中世』が出版

2024年05月15日

西洋史学専攻教授の杉崎泰一郎の著書、『「聖性」から読み解く西欧中世』(創元社、2024)が出版されました。

 

創元世界史ライブラリー

聖性から読み解く西欧中世:聖人・聖遺物・聖域』

著者:杉崎泰一郎

発売日:2024年5月15日

出版社:創元社

ISBN:978-4-422-20347-8

価格:2,970円(税込)
 

詳しくは創元社のHPをご覧ください。

https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4892

 

 

キリスト教の「聖性」の歴史を多角的に考察

 

 古代末期から中世にかけて、キリスト教世界では聖人や聖遺物(聖人が身に着けたもの、触れたもの、聖人の肉体の一部など)への礼拝が盛んになり、それらを納める聖なる場所(聖堂、教会など)もまた聖性を帯びた。
 こうしたモノや場所は、ほとんどの場合、聖職者や修道士によって聖人伝、奇蹟物語、儀式と結び付けられ、キリスト教信仰の基盤を固めるとともに、王権の強化や社会の統制にも寄与してきた。
 本書ではこうした聖性イメージが西欧中世にいかなる影響を及ぼしてきたのか、古代末期から中世の終わりまでを対象に多角的に考察する。

(創元社HPより抜粋)