ビジネススクール

フィールドラーニング(戦略1)において島村楽器株式会社廣瀬利明代表取締役社長による講演を実施

2024年06月26日

2024年6月9日(日)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム 「フィールドラーニング(戦略1)」(担当 竹田陽子教授)において、島村楽器株式会社 廣瀬利明代表取締役社長による講演「島村楽器:成熟産業で成長を続けた秘訣と、これからも成長を続けるための展望」を実施しました。

●概要

講演では、楽器小売業界の状況、島村楽器が楽器専門店売上国内1位のリーダー企業となった要因、2013年に廣瀬社長が社長就任した後の取り組み、今後の方向性について語られ、受講生、在校生、修了生から多くの活発な質問が出ました。特に、店舗数が急速に増えるにしたがって課題になっていた人材育成・人事制度の刷新、商品・サービス政策、ネット販売の強化とオムニチャネルの推進等について深い議論がなされました。「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」という創業以来の経営理念が受け継ぎ、現状に甘んじず、現代の社会状況に適応して進化していくリーダー企業の姿は、これから半年をかけて今後10年を見越した事業創造、経営戦略を提案する「フィールドラーニング」受講生への豊かなインプットになりました。

●受講生の感想

実際にビジネスをやっている人と会話できるのは、具体的で生のコメントが貰えるし勉強になります。楽器業界については、普段触れることがないビジネス領域ですが、楽器業界ならではの特性を理解できました。まだまだ勉強中ですが、これらと、各人が持っている他業界のノウハウを結合することで、少しでも島村楽器の方に持ち帰りいただけるような提案をしていきたいです。

廣瀬社長の企業経営力にとても感銘を受けました。自社の組織構造・戦略・人事・マーケティングに至る全てを把握され、特に数字をしっかりと認識されているところに、力強いリーダーシップを感じました。お話の仕方も落ち着かれていて、見習いたく思っております。

自分自身が人事をやっていることもあって、人材育成を促進するために社長自ら諸制度の整備に努められたというお話は印象に残っている。複数の職務分野を用意している中で、職務を跨いだ異動というのが促進されないという課題については自社でも共通すると感じた。

若くして企業TOPになられた方の物腰、思考、MBAの活かし方に振れられた貴重な時間だと感じました。1問1問に対して丁寧に具体的に答えられていたのも非常に印象的で、島村楽器に足を運びたくなるような、そんな魅力の詰まった時間だったと感じております。楽器販売の業界知見はあまりございませんが、これを期に学び、分析してみたいと思いました。
 

●CBSについてもっと知りたい方へ

フィールドラーニングは、現実の企業を事例とし、受講生一人一人が経営者の立場に立って課題を発見し、それに対する戦略を構築し,実行するためのアクションプランまで作り上げる実践的なプログラムです。2024年度は、楽器流通の島村楽器株式会社に寄付講座としてご協力をいただいています。島村楽器の役員、各分野の部課長クラスの社員もディスカッションに参加しています。受講生は、社員だけでは発想できないような新しさがあり、かつ、各種ステークホルダーにとって適切な価値を提案することを目指します。

フィールドラーニングについては、以下のリンクをご覧下さい。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/#link02_02 

CBSのMBAプログラムのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/