スポーツ振興

パリ五輪・パラリンピック内定の宮浦真之さん(ローイング)、池本凪沙さん(競泳)、日向 楓さん(パラ水泳)の激励会開催

拍手で歓迎を受ける内定3選手と部会長、監督(写真提供:中大広報室)

6月24日(月)、パリオリンピックに出場決定した宮浦真之さん(ローイング、2019年文学部卒/所属:NTT東日本)、池本凪沙さん(競泳 法学部4年/所属:イトマンスイミングスクール)、パラリンピックに出場決定した日向楓さん(パラ水泳 理工学部1年)が多摩キャンパス1号館を訪問され、内定報告とともに大学役員による激励会が行われました。

大学役員による激励会は先週(6月17日)に引き続き、2週にわたって開催され、今回は同日開催された壮行会に参加する3名の代表選手が、理事長・学長・常任理事からも祝福と激励を受けました。

東京大会に続き2度目のオリンピック出場となる池本凪沙選手(法学部4年) 所属:イトマンスイミングスクール (写真提供:中大広報室)

【池本選手からのメッセージ】

東京オリンピックに引き続き、フリーリレーで選出されたことに自信を持って、覚悟を決めてオリンピック本番に出場し、笑顔で日本に帰って来られるように、全力のパフォーマンスを発揮できるようにしたいです。これからも応援よろしくお願いします。

日向楓選手(理工学部1年)大学で精密機械の勉強をしながら、競技生活を両立 (写真提供:中大広報室)

【日向選手からのメッセージ】

今回のパリ大会は自身2回目のパラリンピックで、中央大学の学生として初めての出場となります。日本代表として貢献ができるように、精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします。

初のオリンピック出場への思いを語る宮浦真之選手 所属:NTT東日本 (写真提供:中大広報室)

【宮浦選手からのメッセージ】

中央大学に入学し、多くの先輩が日本代表として活躍する姿を見て、現実味を持ってオリンピックを目指すようになり、在学中には世代別日本代表に選出されることができました。今回、初のオリンピック代表の座を獲得することができ、中央大学のOBとしてパリの地で漕げることを誇りに思います。日本ローイング競技の最高順位であるオリンピック決勝6位の記録を超え、メダル獲得も見据えて全力を尽くします。

選手とともに水泳部の高橋監督、漕艇部の国松部会長、溝口監督も出席(写真提供:中大広報室)

【大村理事長挨拶】
東京オリンピックに引き続き、今大会も中央大学の学生・卒業生が世界で活躍されることは非常に嬉しいです。特にパラリンピックは、本学卒業生の大日方邦子さんが冬季パラリンピックで活躍されるなど(アルペンスキーで5大会連続出場、合計10個メダル獲得)、本学としても非常に注目しています。代表選手の皆さんには、ぜひ中央大学の名前をグローバルに広めていただきたいです。応援しています。

【河合学長挨拶】
世界を舞台に戦っている皆さんは、勉強、競技で様々な苦労を乗り越えるため、大変な努力をされてきたと思います。中央大学の仲間たちも、皆さんが代表選出されたことをとても喜んでいます。パリでは時に気分をリフレッシュしながら、頑張ってください。

激励会には、3人の出場選手が所属していた水泳部・漕艇部から部会長、監督も参加し、「部会から出場選手を輩出できることは光栄なこと」「今回だけでなく次回五輪も期待したい」「後輩たちと将来に続く伝統を培っていきたい」などと、共に出場決定を喜びました。

オンラインで参加された日向選手と懇談する河合学長(写真提供:中大広報室)

【選手と役員の懇談】

Q.学業と競技の両立に努力される上で、日ごろどのような楽しみや苦しみがありますか?

日向選手:授業の課題がかなり多く、練習に充てられる時間も限られてくるのですが、リフレッシュする時間も大事なので、最近はドライブなどで気分転換をしています。

Q.池本さん、日向さんは2度目のオリンピック・パラリンピックにどのような想いを抱いていますか?

池本選手:東京オリンピックの際は、初めての舞台だったので気づいたら終わっていたという感じでした。4年に一度の特別な戦いであり、今回のパリ大会は有観客の歓声を感じながら、しっかり周りを見て目に焼き付けながら思い出に残るレースをしたいです。

日向選手:東京大会は決勝に残ることができ7位でしたが、今回のパリ大会でも決勝に残って良い結果を残したいです。

 

ローイング競技の歴史や特長を分かりやすく解説する宮浦選手(写真提供:中大広報室)

Q:競技名が「ボート」から「ローイング」に変わったのはなぜ?

宮浦選手:オリンピックの競技名としては古くから英語でローイングでしたが、日本にこの競技が伝わった際は漕艇、その後ボートと呼ばれていました。近年、国内でも世界的なローイングという呼び方に統一することとなり名称変更となりました。

Q:ローイングの種目の違い・見どころは?

宮浦選手:ローイングには「スウィープ」と「スカル」の2種目あります。スウィープ競技は1人1本のオールで2人以上で漕ぎます。スカル競技は1人2本のオールで、公園にある手漕ぎボートと同じ漕ぎ方をします。

私が出場する「軽量級ダブルスカル」は、70㎏の体重制限があって減量するため、他の体重制限のない種目に比べて、体は小さいが引き締まった体で水面をすべるように進む滑らかさと、食いしばりながら漕ぐ姿の対比が魅力だと思います。正面から見ると1人しか漕いでいないように見えるほど、シンクロすることが求められるところも注目して見てもらいたいです。

 

アウェイの雰囲気も、環境の違いも、気持ちで乗り切ります!と笑顔の池本選手(写真提供:中大広報室)

Q:ホームとアウェイで試合の雰囲気は異なりますか?

池本選手:昨年、福岡の世界水泳に出場した時は、自国開催だったので日本チームがコールされる際は、他国の2~3倍の歓声を経験しました。パリオリンピックでも自国のフランス選手が出場する際には2~3倍の歓声になると思いますが、その歓声でさえ自分のものにするくらい、自信に変えて臨めるのがよいかなと思いますので、私自身は歓声は(他国が大きくても、そうでなくても)どちらでも大丈夫です(拍手)

日向選手:初めての有観客のオリンピックはどんな感じか想定できないですが、会場の雰囲気を楽しみにしてパリに行きたいと思います。

Q.パリの水泳・ローイングの競技場について

池本選手:水泳では軟水・硬水の違いも競技に影響します。日本の水は柔らかいですが、ヨーロッパは硬水が多く、今回も事前にパリで合宿をして水に慣れてから本番に臨むことになります。水に慣れる時間が必要になりますが、気持ちで乗り切り、ベスト記録を出せるようアドレナリンで頑張ります。

 

宮浦選手:ローイング競技は風がコンディションに大きく関わり、風によってはゴールタイムが大きく変わってしまうことがあります。パリ大会は風が吹くことが想定されているコースなのですが、その分、風が強いと展開が読めなくなることをポジティブに考えて、積極的にレースを運んでいけたらと思います。

【石井スポーツ振興・強化推進室長 閉会の辞】
国の名誉や母校の名誉というものよりも、この大会が皆さんにとって人生の良い思い出になるように、大きな舞台に立つことが一回りも二回りも大きく成長される機会となることを祈念しています。どうぞ頑張ってください。

 

参加された3選手からは、競技に打ち込む真摯な姿勢と、諦めない強い気持ちが伝わってくる激励会となりました。
2024パリに挑む若い白門アスリートに熱いご声援をお願いいたします。

One Chuo
想いは ひとつ。