Faculty of Global Informatics
国際情報学部

市ヶ谷田町キャンパス

国際情報学科

DATA

学生数
男子361名 女子268名
早期卒業制度
なし

進化するグローバル情報社会に起こる諸問題を
解決に導く力を身につける

デジタル化により生活が便利になる一方、個人情報保護など情報に関する法律の必要性が叫ばれています。
「情報の仕組み」「情報の法学」「グローバル教養」といった視点から、課題を解決できる人を育てます。

「基本情報技術者試験」の科目A試験を免除できる!

技術者の能力評価(共通キャリア・スキルフレームワーク)

1年前期の必修科目「基礎情報学」と「インターネット概論」の単位を取得し、学内で行われる修了試験に合格すると、基本情報技術者試験の科目Aが1年間免除されます。
通常、科目A(90分)と科目B(100分)を同日に受験する必要があり、試験時間は合計で190分となります。しかし、この免除制度を利用すると、試験当日は科目Bの受験だけで済み、効率的に試験対策を行うことが可能。
また、免除は1年間有効のため、期間中は何度でも科目Bの試験を受けることができます。

  • 大和田 光紀
    国際情報学科 4年
    茨城県 清真学園高等学校 出身
「基本情報技術者試験」を受験しようと思った理由は?
ITパスポート試験の合格をきっかけに、次のレベルである基本情報技術者試験にも挑戦したいと思ったからです。また、基本情報技術者試験の科目Aの免除制度が用意されているため、受験する友人が多くいたことや、授業内容が試験問題に出るなど日々の学びが試験勉強につながっている点から、受験の心理的ハードルは高くありませんでした。
「情報処理系の授業」で面白いと感じたことは何ですか?
アルゴリズムやデータ構造を学ぶ授業は、普段から利用するWebサイトやアプリの背景にあるアルゴリズムの説明から、実社会との関連を強く感じることができたので、面白かったです。また演習では、自分の手でアルゴリズムを実装したり、それを身近な問題に当てはめたりするなど、腰を据えてじっくりと学ぶことができました。
「情報処理系の授業」を通じて成長したことを教えてください
情報技術への好奇心の強さです!大学での4年間は、私の興味関心を広げてくれるものばかりで、興味の赴くままに、面白いと感じることを学ぶことができました。特に情報処理の世界は深く、広く、すぐに変化します。そこへの「取っ掛かり」を情報処理系の授業がくれました。そして、「取っ掛かり」が私の好奇心を掻き立て、ITの世界をもっと知りたいという意欲をもてたことが一番の成長です。
これからの目標や夢を教えてください
卒業後は第一志望のIT企業に就職します。将来的には、業界標準となる基幹システムの開発にプロジェクトマネージャーとして携わることが目標です。また、就職先は情報処理技術者試験の受験を奨励しており、昇進の条件にもなっています。私は在学中に資格を取得したので、この時間を現場業務の吸収や顧客、社員との関係づくりに費やし、目標の実現につなげていきたいと考えています。
後輩へのアドバイスをお願いします
進学先を決める過程は、自分を深く理解する貴重な機会です。だからこそ、自分の興味や直観を信じて進んでください。中央大学には皆さんの興味を掻き立ててくれる授業がたくさん待っています。私のように大学に入ってから漠然とした興味が形になることもあるでしょう。体調に気をつけて、頑張ってください!

学びの特徴

主要3要素を体系的に学ぶ

学びの中心となるのは、「情報の仕組み」「情報の法学」「グローバル教養」の3要素。これらを学ぶことで、国際的な情報社会を多角的に分析し、新たな価値創造や問題解決に寄与できる人材を目指します。

学びの領域

「情報の仕組み」を学ぶ

コンピュータのプログラムはどのように動いているのか、ネットワークではどんな通信が行われているのかといった「できること」を知るために、AI・IoTなどの技術や理論の基礎を学修。新たなサービスを現実社会に適合する形で開発・ 実装・運用できる専門的な技術や理論を身につけます。

情報ネットワーク論

HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いてWEBサイトを構築する演習を行います。
さらに、構築したWEBサイトとの通信内容を取得する「パケットキャプチャ」の方法を習得します。

「情報の法学」を学ぶ

他人の権利を侵害していないか、名誉を傷つけていないかといった「やってよいこと」を知るために、情報に関する規範、法律や情報政策を学修。法の基本的な知識から、情報技術の発展で生じた課題に法がどのように対処してきたのか、今後どのように対処していくべきなのかについて、幅広く学んでいきます。

情報政策ワークショップ

情報通信に関する法律等の制度設計について、実務的な政策立案過程を学びます。
また、ディスカッションとプレゼンテーションを繰り返し、生成AIやメタバース等の法整備が不完全な分野における政策のあり方について、総合的な分析・考察を行います。

「グローバル教養」を身につける

倫理や哲学、宗教の学修を通じて、異文化や多様性を理解し、受容できる教養を身につけます。氾濫する情報の真贋を見抜き、情報を適切に取捨選択できる高い知性を養いつつ、学問の土台となる自然科学、社会科学、人文科学などを学修。英語力も磨きます。

論理学Ⅰ・Ⅱ

既知の真なる情報から未知の真なる情報を導く思考の筋道が「論理」ですが、誤った論理によって偽なる情報を導いてしまうことも多々あります。
「情報学」や「法学」を含むあらゆる学問の基礎として、正しい論理とは何かを知り、それを使いこなす技術を習得することを目指します。

卒業後の主な進路

■主な就職先(上位30企業・機関)
野村総合研究所/KDDI /NECソリューションイノベータ/アクセンチュア/日本総合研究所/日本アイ・ビー・エム/日本電気/大成建設/NTTデータ・アイ/コムチュア/伊藤忠テクノソリューションズ/楽天グループ/ SCSK /BIPROGY/ベイカレント・コンサルティング/デロイトトーマツコンサルティング/TOPPANエッジ/日立製作所/内田洋行/日産自動車/日本航空/共同通信社/NHK /日本郵政/三井住友銀行/東京海上日動火災保険/あいおいニッセイ同和損害保険/総務省/防衛省/群馬県庁
■主な進学先
中央大学大学院/東京大学大学院/東京工業大学大学院

目指せる資格

情報処理技術者/情報処理安全確保支援士/弁護士/弁理士/司法書士/行政書士 など

進路グラフ
2023年度就職決定者数
117名※
2023年度進学者数
7

※就職決定者数は、文部科学省の学校基本調査における「就職者」定義に準拠。

学科紹介

国際情報学科 Department of Global Informatics

国際社会が抱える情報の諸問題を分析・解明し、解決できる人材に。

国際情報学科では、国際社会が抱える情報の諸問題を「仕組み」と「法律」の視点で分析・解明し、その問題の解決策を論理的に構築する力を身につけます。そのうえでグローバル社会に受容される情報サービスや政策を実現できる人材を目指します。

[ゼミのテーマ例]

●AI・ロボット法に関連する諸問題と解決策についての研究。法律学の知識、技術の仕組みなど、多面的に課題を捉え解決策を提示する能力を養成します。
●情報システムや情報ネットワークの知見を使って、社会の役に立つアプリケーションやサービスをつくる研究。企業と連携した研究などを企画。